溜醤油のしょっぱい人生

修士課程中退オタクがくだらないことを書き残すだけのブログです

だから僕は大学院をやめた

・はじめに

色々落ち着いてきたので、拙文ではありますが書いてみます。タイトルにもある通り、私は在籍している大学院を中途退学することに致しました(書面上は今年度末まで在籍している状態となります)。

理由と致しましてはうつ病の発症によって就学困難な状態となったことが主に挙げられます。今回は発症前から退学を決意するに至るまでの経過を書いていきたいと考えています。今後同じような状態となった人達の救いに、少しでもなれたらと思います。

学部生と修士課程で所属していた機関が異なることや、修士課程の2年間を全てコロナ禍で送ったことなど、特異的な事項が多いため、参考になるかはわかりかねますが、無料で全部読めるので最後まで読んで頂けますと幸いです(テヘペロ)

 

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思いのほか長引いた就活から解放され、いよいよ本格的に研究に打ち込める。そう思っていた。

 

研究活動に対していまいち活力が湧いてこないのは、就活に力を入れてきた反動だと、当時は信じていた。

 

同じ週に2度入れられた口頭での研究発表もそつなくこなした。あとは修論作成に向けてデータ整理や追加実験を行っていくのみであった。M1で頑張った甲斐もあり、9月の時点でもう差程頑張りすぎなくとも良いような状態でもあった。

 

しかし、その辺から身体への異変を感じるようにもなった。活力が湧かない状態が予想以上に続き、頭痛なども出てくるようになった。1番酷かったのは寝付けの悪さだ。布団に入ってから2~3時間は入眠できず、それができても1~2時間で中途覚醒してしまう状態が何日も続いた。

ただこの頃は、就活の疲れが一気に来て生活リズムが乱れてるだけだろうと楽観視していた。それ故に、元の生活リズムに戻そうと、朝イチでの雑務を引き受けたり等の無理を繰り返したわけである。

 

今考えたら当たり前だが、諸症状が治まることはなかった。研究活動に対する意欲や集中力も低くなっていく一方で、指導教官から「就活が長引いたからこそ、ここから頑張って欲しいのだけど」とお叱りを受けるほどにもなってしまった。

 

この次の日だった。急に研究室へ行けなくなったのは。

 

布団から出られない。大学に行きたくない。何もしたくない。このままこの世からいなくなりたい。そういった負の感情が次々と押し寄せてくる。これはマズい。まだまともな自分がそう呟く。自分がまともでなくなる前にと、学生相談室へ連絡をとった。

 

そこからは早かった。指導教官へは暫く休むという通達が行った。病院も紹介された。病院からはうつ病だと診断された。内定先に現状を報告した。両親にも連絡した。両親からの勧めで実家に暫く帰ることとなった。

 

帰ってきてからは、これからどうしていくかを考えねばならなくなった。教官からは「ここまで頑張ってきたのだから」と言われ、両親からも言葉の端々から「できることなら修士号はとってほしい」という意思を感じた。内定先は修士以上の専門性を必要とするような業務内容ではないこともあり、「○○君の意志を尊重します」と言ってくれた。

 

辞めるべきか、続けるべきか。悩めば悩むほどに症状が悪化していくのを感じた。それを見ていたからか、両親がこう言葉を漏らした。

 

「いっそのこと辞めてスッキリするのも1つの手かもね」

 

もう悩むのをやめた。投薬治療を続けているのに症状が悪化し続けるこの現状をどうにかしたかった。どうせ研究室に復帰してもまたさらに悪化するかもしれないんだ。いっそのこと辞めてスッキリしてしまえばいいんだ。もう未練はない。終わりにしよう。

 

諸々面倒な作業はあったものの、どうにか自力で退学の手続きを行うことができた。そこからは症状も予想以上に早く回復していき、まだ投薬治療は続けているものの、「就労に特段の問題はない」と主治医の判断も貰った。そのため内定が取り消されることもなく、もう一度就活などという面倒な事態には陥らなかった。

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・最後に

身バレ防止のため少し伏せた部分があるのと、そもそもとして僕の作文力がゴミカスなのとで読みづらかったかと思いますが、これが僕が大学院を辞めるまでの一通りのエピソードです。

読んでわかるとは思いますが、1人で抱え込んでいたら、多分この文が出る前に僕はこの世からいなくなってたと思います。

 

今大学や大学院で研究をしている方へ。

「卒論は参加賞、修論は努力賞」などと言われたりしますが、そんな言葉には囚われない方が良いと思います。何かの拍子にその参加賞や努力賞が貰えなくなるような事態に陥ることが普通にあります。そんな時にこんな言葉を思い出してしまっては、精神衛生上とてもよろしくありません。また、ちゃんと論文を提出して、卒業や修了が認められたら、他の誰かが褒めてくれなくても、自分自身のことは褒めてあげてください。できた人はめちゃくちゃ凄いです。

 

また、身内や近くで僕のような状況に陥っている人がいる方々へ。

1人で抱え込んでいる状況が1番危ないと個人的には思っています。そうなっていると"生きたまま逃げる"という手段があることすら分からなくなります。綺麗事を言うようですが、支えてくれる誰かがいることで少しは楽になります。どうか、その誰かになってあげてください。生きるための道を示してあげてください。それが逃げることでも、立ち向かうことでも良いので。

 

皆様のこれからの人生に幸多からんことを。

それではまた。