【お気持ち表明】ジャパニーズウイスキーの現状
どうもこんにちは。たまさんです。
今年に入って竹鶴の休売が決まりましたね…。
ウイスキー好きな僕としては結構痛いニュースです。竹鶴の年代物、買えないくらい値段高騰してましたけど、試してみたかったんですよねぇ…。
ご存知の通りかもしれないですけど、ジャパニーズウイスキーの休売・終売って、今に始まったことじゃないんですよね。
キリンも富士山麓 樽熟原酒 50°が終売しました。居酒屋バイトしてた頃こればっか頼んでた常連さん、今何してんだろ。
サントリーはいっぱい休売・終売してて、プレ角、黒角、白州10年が終売、白角、白州12年、響17年が休売となりました。白州好きな僕は当時膝から崩れ落ちました。白角のハイボールも好きだったので結構心が苦しいです。
ニッカも竹鶴だけでなく、ザ・ニッカ12年の終売などが過去にあり、今回の竹鶴の休売・終売により、年数表記がなされている商品が全て休売となりました。
角瓶などが火付け役となったハイボールブームや、マッサンの影響もあってウイスキーの人気は急上昇したものと思います。それは各メーカーさんも凄く嬉しかったことでしょう。
でも、それで売れなくなっちゃうのは、ね…。「人気があるのに休売」っていうのは生産者側も消費者側ももどかしいと感じるのではないでしょうか。
尤も、ウイスキーは時間がかかるものなので、こればっかりは仕方ないのかなって思ったりします。「原酒不足どうにかしろ!」って言われても、すぐにどうにか出来るもんでもないんですわね。
それで、休売・終売の影響を受けて、その商品の価格が爆上がりするんですよ…。白州12年、現在ネット通販では安くて3万以上、酷いとこだと6万超えます。小売希望価格いくらだったっけコイツ…。でもまだこれは落ち着いた方ですよ。酷いのまだありますから…。
でもって更に、休売・終売しない商品にも影響が出るんですよ。「これが休売するならあれももしや…?」って思って買う人が増えるからなんでしょうかね…?この前とある酒販店に足を運んだ時ビックリして腰抜かすかと思ったんですけど…
山崎 NA 10,000円
NAってのは「年数表記なし」ってことです。
いやまぁ、あくまでブランドサイトに載ってるのはメーカー小売希望価格だから、上乗せするのはいいと思うんだけど…。これはちょっと、暫く手出せねぇなぁって。4,000円台でちょっといいスーパーに売ってた時期を返してくれ。
こんな感じで、大手メーカーの人気ウイスキーは入手困難という一言では表せない状態になってしまいました。
大手以外も、イチローズモルトとか山桜とか、少しずつ店頭から消えていってるような印象です。
…で、店頭にいっぱい並ぶようになったのが何かというと、格安ウイスキーなんですよ。いや、ブラックニッカとかは好きですよ?
問題なのは、漢字一文字のアイツとか、T〇〇 V〇〇〇とかです…。正直あぁいった類の物はウイスキーと称さないでほしいです…マジで…。だって、あれウイスキー以外のもの混ざってるんですよ!スピリッツがめちゃくちゃ入ってるんです!入れるだけならまだしも!製品の半分以上がスピリッツなんてのがいっぱい世に出回ってるんです!!
これね、元を辿れば日本の酒税法がガバガバなのが悪いんです。ウイスキーとブランデーはですね、香味料や色素、スピリッツなど、認められたものなら、元のウイスキー(またはブランデー)のアルコール分の総量が100分の10以上にさえなっていれば添加してもいいことになってるんです。
つまり、残りの100分の90はスピリッツだったり連続蒸留焼酎のアルコールだったっていいわけです。
そんなんでいいのか日本。
今後オリンピックとかあるじゃないですか。それで来日した外国人が「これが今波に乗ってるジャパニーズウイスキーか!」つって、そういうやっすいの買っちゃったらオワオワリですよ。
スピリッツ添加したやつってアルコールの刺激が強すぎたり、わざとらしい香りがしたりするのが多いんです。
それを知らずにスコットランド人が飲んだら「なんじゃこりゃ!本当にうちの造り方参考にしてんのか!!」ってガチギレされるかもしれませんし、されても仕方ないですよね。
熟成年数の下限を決めろとは言いません。ニューメイクも僕は好きですから。ただ、世界五大ウイスキーに数えられてることを理解して、法整備だとか商品開発だとか、そこら辺考えてほしいです。
贔屓にしてる銘柄は数年先まで買えなさそうなので、暫くはバーボンの沼に足を突っ込んでいくことにします。それでは。